起こってもいない悪い事は考えないと決めた

以前の私は、何かをする時、必ずその負の面を考えたり、起こってもいない事を想像して心配する癖があったと思います。

「~しないように~しなければならない。」

という考え方もよくしていました。

これは生産的ではありません。

後ろ向きもいいところ。

何かをする時の足かせにもなったり、不安が付きまとって物事を楽しんでできるはずがありません。

実際、娘もこうやって育ててきたと気付き、猛省しました。

例えば、「大人になって困らないように勉強しなければならない。」とか・・・

「いろんな事の選択肢を増やすために勉強する。」と言葉を変えれば、どんなに受け取り方が違ったでしょう。

娘にも私のその悪い考え癖が伝授されているとわかり、これは私が変わるしかないとある時決めました。

時々自分の中ではまだ負の面が顔をのぞかせたりもしますが、娘には決してそのような言葉をかけないようにしています。


私のこの思考の悪い癖は、母の影響だと思っています。

思い起こすと、幼い頃からそうやって育てられてきた記憶があります。

「~しないように~しなければならない。」


今年の初め、母が私が住んでいる東京の街の2つ隣の駅にあるサ高住に入居しました。

私の実家は中国地方にありましたが、父が8年前に亡くなり、母はそれ以来一人暮らしをしていました。

私は一人っ子なのですが、今更生活の拠点を田舎に移すわけにはいきませんので、実家じまい、墓じまいをして、母にこちらに来てもらいました。

実家じまい、墓じまいについては、いずれ備忘録として書きたいと思います。



母が近くに来たことで、母と接する機会が増えました。

いけないとは思うのですが、私は母と話をするのがちょっとしんどい。

母はとにかく物事の悪い面や起こってもいない事をよく心配する人です。今もそれは変わりません。

少し連絡が遅くなっただけで何かあったのか、とか、こんな事しょっちゅうです。



また、母はすごく人の目を気にする。それを自分では気づいていないのが困るところです。

例えば、冬から春への変わり目に一緒に出掛けた時のこと

「こんな厚手のコートを着てたら、人がおかしいと思う。」と言うのです。

何を着るかは、自分が快適かどうかで決めればいい事だと思います。



そして今日、また電話で実際には起こってもいない負の面を母が言ってきたので、はっきり言ってしまいました。

「起こってもいない悪い事を考えるのはやめよう。私はそれを聞きたくない。聞くのはしんどい。」


高齢の母の言う事は黙って聞いてあげるのがいいのかと心が痛んだりもします。

ちゃんと聞いてあげられる人もいると思います。本当にそんな人はえらいなーと心から尊敬します。

でも、黙って聞いていると、私の気持ちがず~んと下がってきます。人間ができていないのかな。



起こってもいない事を心配するくらいなら、何でもいいから生産的な事をした方がいいよね。




気持ちの持ち方で毎日が変わると思います。

少し遅ればせながら、その事を痛感しています。

私の人生後半、上げていこう!



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