原因が分かり治るまで5年余り費やした私の化粧かぶれの備忘録です。
絶望的な日々を過ごしましたが、現在、お肌はとても良い状態です。化粧かぶれを起こす前のお肌よりもいいくらいで、冬も乾燥知らずの肌になりました。
あの経験があったから今があると思っています。
現在の肌の状態はこちらです。
ある日突然の痒み
今から十数年前、40代初めの頃、本当にある日ある時突然、目尻が痒くなりました。
その時は、何か雑草などにかぶれたのか一時的なものだろうと、あまり気にも留めずにいました。
乾燥肌でしたが、今まで化粧かぶれは起こしたことがありません。
ですが、翌日もその次の日も、良くなるどころか、痒み、赤みの範囲は徐々に大きくなっていきました。
そして最初の痒み発生から一週間くらい経った時、目の周りが一気に熱を持って赤く腫れあがりました。
病院を受診
とてもお化粧なんてできる状態ではなく、皮膚科を受診しました。
ドクター「化粧かぶれですね。目の周りだけですから、ご使用のアイシャドウなどが合わないのではないですか?」
私「もうずっと何年も使っているメイクなんですけど。」
ドクター「ずっと使っていたものが、ある日突然合わなくなくことはあります。取りあえずアイシャドウをやめてみてください。」
そして、処方されたのが、弱いステロイド軟膏と保湿剤の白色ワセリンです。
病院ジプシーの日々
目の周りにステロイドを塗るのは抵抗があったのですが、一刻も早く治したい一心でお医者さんの指示通りにステロイドと保湿剤の白色ワセリンを塗りました。
今まで使っていたアイシャドウも中止しました。
一時的には治まりました。が、またすぐに痒みと赤み、それに伴いものすごく皮膚がかさかさ乾燥してきました。
今までに経験したことないほどの乾燥です。痒さも半端なく、赤みは熱を伴い、夜中も眠れない状態でした。
もちろんお化粧もできません。
以前よりも状態はひどくなりました。
そして、別の皮膚科を何件か受診したものの、結果は同じ。処方される薬や保湿剤もほぼ同じようなもの。
皮膚科でダメならと、今度はアレルギー科を受診しました。
その頃は、目の周りだけでなく、顔全体が痒く赤く乾燥していました。
アレルギー科で出された診断は、
アトピー性皮膚炎
ドクター「 40過ぎると体調も変わってくる。40過ぎてアトピーになることもある。 」
私はもともとアレルギー体質で、子供の頃はハウスダストや季節の変わり目に呼吸が苦しくなり、30過ぎてからは花粉症を発症したりしましたので、あまり疑いはしませんでした。
でも、今まで皮膚に症状が出たことはなく、
40過ぎてアトピーなんて絶望的な気分になりました。
アレルギー科では、ステロイドではなくアトピーによく効くプロトピック軟膏という塗り薬と、やはり保湿剤も処方されました。
そして言われました。
「疲れが出るとアトピーがひどくなるから、睡眠時間をきちんと取りなさい。」
プロトピックは免疫抑制剤です。ステロイドのように皮膚委縮を起こさず、赤みや痒みを治療するという薬です。副作用もあり、塗った後に紫外線に当たることは懸念されています。
詳しくは日本アトピー協会をご覧ください。
でも、これでも治りません。薬を塗って一時的にはよくなるのですが、また同じことの繰り返しです。
プロトピックは免疫抑制剤なので、塗っているとそのうちニキビができ始めました。そのニキビがまた痒い。
やっぱりアトピーなんだと思いました。アトピーって原因が複雑で治りにくいですから。しかも大人になって40過ぎて発症なんて、これからどうしよう・・・
疲れないよう睡眠時間を確保しても、良くなる気配はありません。
そこで、次に受診したのが保険外診療。
アレルギーやアトピーは鼻呼吸が原因だとする著書を書かれているドクターのもとを受診しました。
幼いころからアレルギー体質で鼻炎だったこともあり、多分寝ている時は鼻呼吸になっているだろうなと思ったからです。
真っ赤な顔を何とか帽子やマスクで隠しつつ、都心にあるその病院にたどり着きました。
赤外線を顔に当てるなどの治療を受け、呼吸法を教えてもらい、ビタミン剤や名前を忘れましたが体質を変えるサプリを購入しました。
2回ほど受診しました。
でも、ここでも良くなる気配はなく・・・。
そしてまた、別の皮膚科を受診しました。
そんな一進一退を繰り返し5年ほどが過ぎていきました。
次はその後ますます悪化した経過と、回復するきっかけとなった出来事について書きたいと思います。